2024年01月19日

夢の続きと錯覚して

夢を見ていた筈が、
いつの間にか覚めていて、
でもまだ目を閉じたまま、
夢の続きを空想していて、
自分はまだ夢を見ているのだと、
思い込んでいる。

そんな事、
ありませんか?

気付いた時に、
びっくりしたのと、
空想を続けた自分にも、
驚くというか、
哀しくなって、
でも興味深いから、
記録しておく気になった。

以前にも、
夢の話を書いた事があるが、
他人の夢なんて興味ない方は、
マクドナルドの新作の写真でも見て、
退散していただけたらと。



小さな町に住んでいる。

銀髪のクールなイケメンと、
真空ジェシカ川北似のヒゲ、
そんな二人組がいて、
気のいいヒゲとは、
仲良くなった。

ある日、
町の子供が、
アミューズメント施設らしき所で、
不思議な機械で遊んでいた。
1円5個か5円を入れると、
何かが始まるとか。

私は長財布を開いた。
自分でも驚くくらい、
小銭がたくさん入っていた。

そこから1円玉を出して、
機械に入れようとするが、
上手くいかない。

5円玉もあったかな、
と考えて、
長財布を大きく開いた。

気付いたら、
ヒゲが目の前に立っていた。
何か会話をして、
財布から一瞬目を離しただけで、
一万円札が全てなくなっていた。
何枚入っていたかは、
正直覚えていない。
でもこの間、
4万円を追加した、
という記憶がある。

私はヒゲを責めた。
ヒゲはしらを切る。
私は怒りをぶつけ続ける。
「あんたもういいよ。」
ヒゲは言った。
「もう要らないよ。」

ショックだった。
仲良くなったと思っていたのに。
心を許した私が馬鹿だった。

イケメンとヒゲの二人組は、
町から消えた。

よく美容院の裏手で、
そこの子供と遊んでいたので、
落ち込んでいた私は、
またふらっと行った。

でも、
いつの間にか、
店内のイスに座らされている。

店主は優しいおじさん。
私の髪を触りながら訊いた。
「今日はどうしますか?」
髪をどうしようというつもりはなかったので、
私は戸惑ってしまった。
「何も考えてません。」
「じゃあどうして来たの。」
「ストレスがたまっていて・・・。」
店主は私の髪を、
優しくゆっくりと梳いた。

美容院の床に、
大きなテレビが置かれていて、
サンドイッチマンが映っていた。
楽しい雰囲気の番組。

私は元気になり、
川北似のヒゲを探そうと思った。

二人組が、
仕事で取引していそうな人を探し、
電話番号を知らないか訊いた。
その優しいおばさんは、
どこかに電話してくれたが、
ヒゲの電話番号や足取りは、
分からなかった。

ヒゲにお金を盗まれたのだと、
おばさんに話した。
10万円だと金額を盛った。
高額なほど悪者にできる、
と思ったからだ。
あの2人と商売しないように、
みんなに伝えて下さい、
そうおばさんに訴えて、
その場を離れた。

私は、
ヒゲの小さな妹と弟を、
知っていた。
以前一緒に遊んだ事があったのだ。

彼らの家なのか何なのか、
いつの間にか辿り着くと、
7歳くらいのしっかり者の妹が、
私を招き入れた。
奥へ抜けると外に出て、
5歳くらいの弟が、
瓦礫の山で遊んでいた。

あなたのお兄さんは泥棒だと、
私のお金を盗んだんだと、
言ってしまった。
哀しさと悔しさと、
そして、
小さな子供にその事実を教える、
そんな後ろめたさで、
涙をぼろぼろ流しながら、
弟に向かって泣き叫んでいた。

その後、
町の人達と一緒にいる時に、
ヒゲが現れた。

数枚の一万円札を、
折り畳んだ状態で、
私に差し出した。

目で枚数を数え、
「1枚抜いたでしょう!」
私は叫んだ。

財布に何枚入っていたか、
私は覚えてはいないのに。
ヒゲも「抜いていない」と、
否定した。

でも、
そういう事じゃない。
もうヒゲを信用できない、
それを言いたかったのだ。

「泥棒!」
「嘘つき!」
「1枚抜いたでしょう!」

そんな風に叫んだ事で、
目が覚めた。
夢の中で強い感情が起こると、
そのせいで目が覚めるものだ。

・・・いや、
違う。
私はもう起きていた。
そこで自覚した。

弟に訴えながら泣いた、
あのシーンで、
目が覚めていたのだ。

でも、
夢の中の哀しさ悔しさが残り、
ヒゲに会ったらどう言うか、
という「その後」は、
空想していたのである。



そろそろ美容院に行きたいな、
と思っていたので、
そこからの連想で、
こんな夢を見たのだろうか。

行きつけの美容院は、
夢と雰囲気は違うが、
私がリフレッシュできる場所だ。

夢で子供と何度も触れ合う事が、
興味深い。

現実では、
町の子供と遊ぶ事はないけれど、
ウォーキングをしていると、
子供と挨拶を交わす事が、
この日以降も、
何度もある。

近所のおじさんやおばさんとは、
特別交流があるわけではないが、
会えば挨拶プラスアルファ、
愛想良くしていてる。

夢の舞台も、
そんな町なのだ。

同世代や、
ちょっと下の世代は、
私は苦手かもしれない。
でも、
趣味を通じ、
たくさん友達はいた。

仲間になると、
なんだかすぐ信用してしまう性格だ。
仲良くなったつもりでいたら、
裏切られた事もある。
それは私が、
信用して勝手に期待しただけかもしれない。
相手の処世術で、
そういう風に持っていかれたのかもしれない。

でも私は、
相手の悪口を言いふらしたりしない。
逆に相手は、
陰で私の悪口を言い、
知らないうちに、
私の方が悪者になっている。

処世術に長けたサイコパスは、
私個人にはモラハラを繰り返すのに、
皆の前では良い人の顔をしている。
直接抗議する私の方が、
悪者に見えてしまっている。

そんな現実が悔しくて、
相手を悪者にしたくて、
こんな夢を見たのだろうか。

そして、
目覚めても気が済まず、
私を裏切った相手に、
気持ちをぶつけたのだろうか。

誰をヒゲに置き換えたのかは、
判らない。

知らないところで悪口を言ったのは、
あの人だし、
私のモノを盗んで涼しい顔をしているのは、
あの人だし、
みんなの前で怒りをぶつけたのは、
あの人に対してだ。

「要らない」と言われた事はなくても、
要らないとされた事はある。

いや、
相手がどう思うかは関係なく、
昔から私は、
自分は要らないと思いがちだ。
そんな気持ちが、
根底にある。

きっとヒゲは、
具体的な誰かではなく。

敵を作りやすい性格、
そんな私の“敵”が、
夢の中のヒゲなのだろう。


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