2016年08月17日

吉永小百合さんが語る原爆



広島の平和記資料館に、
中身が真っ黒に焦げたお弁当箱が、
展示されている。

建物疎開の作業に従事していた少年が、
原子爆弾で被爆して、
お弁当箱をお腹に抱きかかえるように、
亡くなっていたという。
自宅で採れた作物でお母さんが作った、
大豆や麦の混ざったご飯と、
香菜の炒め物、
そんなささやかなお弁当を、
食べるのを楽しみに持っていったという。
吉永小百合さんのその語りに、
涙が止まらなかった。



平和記念資料館は、
若い頃にも見学したけれど、
音声ガイドの一部で今、
吉永小百合さんのナレーションが聴けるというので、
原爆の日の翌週に訪れた。

遺品のコーナーを中心に、
吉永さんが情感たっぷりに、
被爆者の様子を語る。
それを聴きながら、
じっくり見学した。
被爆者やご家族がどんな思いをしたか、
吉永さんの語りで、
より深く胸に染みる。



この写真は、
被爆して亡くなった少年の物で、
父親からもらって大切にしていたのだそう。

他の遺品は撮れなかった。
ぼろぼろになった衣類や、
冒頭に記したお弁当箱などは、
観るだけで辛かった。

半分くらいは男性のナレーションだが、
展示物横の説明書きにはない情報も聞ける。

元々外国人観光客の多い広島だが、
オバマ大統領が来訪した影響もあるのか、
平和祈念資料館は外国人がとにかく多い。

そして、
オバマさんが贈った折り鶴の写真を撮っていく。







こうして色んな国の人々に来て欲しい。
外国語の音声ガイドも、
英語圏スペイン語圏の有名女優に、
ナレーションをやってもらえばいいのだ。






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